アニメーション(話すオジサン) このページ 痛みの疾患 の内容は・・・

  1.痛みの疾患の解説の前に

” 痛むからだ ” に漢方


腰痛、頭痛、関節痛など、痛みはさまざま。 トシのせい、体質のせい・・・とあきらめていませんか?

こうした治りづらい痛みには、漢方がおススメです。 漢方医学は、長い間の経験から、痛みの治療法がきめ細かくでき上がっています。


痛みと経絡の関係   <なぜ痛みが起こるのか?>

画像(痛みと経絡の関係)
からだの中には、「経絡(けいらく)」という通路が流れています。
経絡は気血を全身へ運ぶ役割をもっており、 経絡の流れに異常が起こったときに「痛み」というからだからの警告を発するのです。




経絡の流れが悪くなる原因   <その1 余分なものが経絡の流れをふさぐ>

画像(経絡の流れが悪くなる原因1)
寒さ、湿気、ストレス、食事の偏り、過労、瘀血(おけつ-ネバネバ血液)、外傷などが経絡の流れを滞らせる。 こうした運行障害の痛みを「不通則痛(ふつうそくつう)」と呼んでいます。





経絡の流れが悪くなる原因   <その2 からだに必要なものが不足する>

画像(経絡の流れが悪くなる原因2)
老化、体力の衰え、虚弱体質、慢性病などによって、本来からだに必要な気血が不足している。 こうした栄養不足の痛みを「不栄則痛(ふえいそくつう)」と呼んでいます。




漢方治療は、この経絡の中の
気・血の流れをスムーズにすることで痛みをすっきりさせます。




”痛み” は、 本人でないとなかなかその辛さは分かりません。 画像(腰痛)

関節や身体の痛みが続くと病院に行って検査をしますが、 原因がハッキリしているものと、よく分からない場合とがあります。 レントゲンやMRIなど目に見える形で原因が分かるものはそれなりに対処のしようがありますが、 原因がよく分からない場合はなかなか対処法が見つからないのが現状です。

また、原因が分かって治療しても思うように改善がみられなかったり、 慢性化して痛み止めが効かなくなってしまうことが多いように感じます。

漢方百草園薬局では、漢方薬や健康食品などの補助療法をおすすめしています。 痛む部位、痛み方、痛みが悪化する条件など痛みの特徴、その他の病歴や体質、 などから必ず適切な対処法がありますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

それでは、いくつかの”痛み”を起こす疾患と漢方薬や健康食品などの補助療法を解説していきます。


  2.坐骨神経痛(腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニア)

イラスト(腰痛1)
日本人の国民病ともいわれる腰痛。その痛みに悩む人は、推定1000万人を数えるといいます。 もしもその痛みが腰だけにとどまらず、お尻から脚(太もも、ふくらはぎ、かかとやくるぶし)にかけて広範囲に及んでいたら、 坐骨神経の障害によって起こっているものと考えられます。


画像(五積散) 画像(桂枝加苓朮附湯) 画像(疎経活血湯) 画像(麻黄附子細辛湯)

リストマーク(天秤) 『坐骨神経痛』入門

私たちの腰は、骨(腰椎)、椎間板、靱帯、筋肉などの組織から構成されており、どこに障害が起こるかで、腰痛の原因も様々です。 その中で、腰椎や椎間板に異常をきたした場合には、腰の痛み(単なる腰痛)だけでなく、坐骨神経痛を伴うことが少なくありません。

腰椎から出て骨盤を経由し、お尻から太ももや”ふくらはぎ”など脚の裏側を通って、さらに足先まで伸びている神経を坐骨神経といいます。 坐骨神経痛とはその名の通り、この神経の通り道に沿って生じる痛みの総称です。

具体的な症状としては、腰痛とともに起こる脚の痛み(引きつれる痛みが多い)のほかに、 お尻から脚にかけてのしびれ感、冷感、灼熱感などの知覚異常が現われたり、また足腰の脱力感などもみられます。 さらに重症化した場合には、運動麻痺が起こることもあります。 お尻の部分だけなど局所的に痛みが出たり、どちらか片側の脚だけに現われるなど、 痛みやしびれの場所や程度は、神経の障害の度合いによって異なってきます。


図(坐骨神経) 図(腰椎の構造)

リストマーク(天秤) 坐骨神経痛が起こる原因

坐骨神経痛を伴う腰の病気にはいくつかありますが、その代表的なものとして腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアをとり上げ、 坐骨神経痛が起こるメカニズムをみていきましょう。 (脊椎分離症脊椎すべり症変形性脊椎症なども坐骨神経痛の一種です。)

ⅰ.腰部脊柱管狭窄症


図(腰部脊柱管狭窄症) 脊柱(背骨)の後方(背中側)には、脊柱管とよばれる空間があります。 脊柱管の中には、脳から続いている神経の束(脊髄)が通っており、そこから神経が枝分かれして下半身へと伸びていきます。

腰部脊柱管狭窄症とは、この脊柱管が狭まってしまうことで、中を通る神経が圧迫され、 その結果さまざまな障害が起こってしまう病気です。脊柱管の狭窄は、老化による骨や椎間板の変形が原因とされており、 そのため特にお年寄りに多くみられます。

症状としては、腰痛、坐骨神経痛が現われますが、そのほかに『しばらく立っていたり歩いたりしていると、 脚に鉛が入ったようにだるくなり、前に進めないようになってしまう。 しかし、しゃがんで少し休むと症状は軽くなり、再び歩けるようになる』という歩行困難がみられます。

これは間欠跛行(かんけつはこう)という症状で、腰部脊柱管狭窄症の特徴的なものです。 ただし間欠跛行は、ほかの病気が原因でも起こるため、専門医の診断を受けておくことが必要です。

ⅱ.腰椎椎間板ヘルニア


図(腰椎椎間板ヘルニア) 脊柱は、椎体(椎骨と椎弓を合わせた名称)という骨がいくつも連なって構成されています。 この椎体同士をつなぎ、クッションの役目を果たしているのが椎間板です。 椎間板の中心部には、ゼリー状の軟らかい髄核があり、その周囲を線維輪(せんいりん)という丈夫な組織が包んでいます。

もともと腰椎の椎間板には、体重を支えるために常に大きな圧力がかかっています。 そこに「重いものを持つ」、「前かがみの姿勢を続ける」などして、さらに強い力が加わると、 線維輪に亀裂が生じ、そこからなかの髄核が後方へ飛び出してしまいます。これが椎間板ヘルニアです。

はみ出した髄核は、下半身につながる神経を圧迫し、急性の激しい腰痛や坐骨神経痛、しびれなどを引き起こします。 この場合の神経痛は、ほとんどのケースで、どちらか片側の脚だけに現われるのが特徴です。

椎間板ヘルニアは、20~30歳代の若い人から高齢者まで、幅広い年齢層で起こる病気です。

リストマーク(天秤) 治療の基本は痛みの解消

坐骨神経痛は、腰の病気が原因となって起こることが多いので、その治療を考え合わせながら、痛みをとるための処置がとられます。 治療にあたっては、手術以外の方法で障害を緩和し、日常生活を改善することを目的とした”保存療法”が基本となります。



まず安静を保つことを第一に、


1-薬物療法
右向き矢印(青紫)
消炎鎮痛薬、筋緊張弛緩薬、血流改善薬、湿布薬など



2-理学療法
右向き矢印(青紫)
骨盤牽引療法、温熱療法、電気療法など



3-装具療法
右向き矢印(青紫)
コルセットの着用など



・・・といった治療が行われます。それでも痛みやしびれが強く持続する、という場合には<4-神経ブロック療法>が効果を上げています。


4-神経ブロック療法
右向き矢印(青紫)
痛みの原因となる神経に局所麻酔薬などを注射し、神経を麻痺させることで痛みを和らげる方法です。



図(神経ブロック療法) 脊髄を収めている膜(硬膜)の外側に注射する硬膜外ブロックと、 そこから枝分かれしている神経の根元に直接注射する神経根ブロックとがあり、症状に合わせて用いられます。 神経ブロック療法は、整形外科や麻酔科、ペインクリニックなどで行なわれています。

しかしながら、これらの”保存療法”ではなかなか改善がみられず、日常生活に支障をきたしている場合や、 運動麻痺などの重い症状が現れている場合では、神経の圧迫を取り除く手術療法が必要となることもあります。

リストマーク(天秤) 日常生活で気をつけたいこと

イラスト(腰痛1) 前述しましたように坐骨神経痛は、主に腰椎や椎間板の異常によって起こります。 そうした点から、再発の防止やあるいは発症そのものを予防するためには、 日頃からできるだけ腰に負担をかけないことが大切になります。 また、腰を支えるのに必要な腹筋や背筋を強化することも、有効な方法だといえるでしょう。

下の図は、日常生活での注意点をまとめたものです。文字どおり”身体の要”である腰を守るため、充分留意するようにしましょう。
◆無理な動作は×
右向き矢印(青紫)
前かがみの姿勢を続ける、中腰で重いものを持ち上げる、身体の向きを変えずに上半身だけひねる、などの動作は禁物です。



◆肥満は×
右向き矢印(青紫)
体重を支える腰には、より大きな負担となります。



◆正しい姿勢は○
右向き矢印(青紫)
悪い姿勢によって、骨、関節、筋肉などに無理な力が加わり、痛みや変形の原因になります。



◆カルシウムや
  たんぱく質の摂取は○


右向き矢印(青紫)
骨や筋肉の成分となる栄養素は進んで摂り、老化を防止しましょう。

◆適度な運動で
  筋力強化は◎


右向き矢印(青紫)
必ず担当医と相談のうえ、実施するようにします。


<自分でできる筋力強化とストレッチ>

■各10回ずつで1セット、朝夕2セットが目標。
■無理をせず、痛みがでたら中止しましょう。

イラスト(腹筋強化の体操) <腹筋強化の体操>

●仰向けに寝た姿勢で両ひざを立てる
●上半身を少し持ち上げて、おへそを見るようにす
  る
●5秒間保ったら、15秒間休む
イラスト(背筋強化の体操) <背筋強化の体操>

●仰向けに寝た姿勢で両ひざを立てる
●その体勢から、おしりに力を入れるようにして腰を
  浮かせる
●5秒間保ったら、15秒間休む
イラスト(背筋のストレッチ) <背筋のストレッチ>

●仰向けになってひざを立てる
●片方のひざを抱えてゆっくりと手前に引き、5秒間
  静止する
●両方の脚で交互に行なう

リストマーク(天秤) 坐骨神経痛のタイプ別漢方療法

坐骨神経痛の発症には、内因(体内の虚弱因子)と外因(外部からの環境因子)が関係しており、 肝腎不足(足腰の退化)や気血不足(身体を温めるエネルギーや血液量の不足)などが内因で、 風寒湿熱邪(冷え、湿気など)が外因と考えられます。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(冠脈通塞丸) 画像(独活寄生丸)

  坐骨神経痛の痛みとしびれの症状 代表的な漢方薬
Aタイプ 急性坐骨神経痛炎にみられる。 お尻や下肢の後面に焼けるような、持続性あるいは発作性の痛み、 あるいは熱感やしびれを伴う脹痛、しばしば発熱、心煩、口渇などの症状を伴う、
舌質紅、舌苔黄膩、脈弦数…
宣痺湯合三妙散加減
二朮湯合越婢加朮湯
Bタイプ 腰や下肢の持続性鈍痛、痛みやしびれはお尻から下肢後面へ放散する、寒くなると増強し温めると軽減する、 寒い日や雨の日に痛みやしびれが誘発される、しばしば寒がりや四肢の冷えなどを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈弦緊…
烏頭湯加味
五積散合桂枝加苓朮附湯
薏苡仁湯、苓姜朮甘湯
Cタイプ 腰部からお尻や下肢の後側まで刺すように痛む、あるいは切れるような痛みがあり、圧痛もひどい、 下肢のしびれ、夜間になると痛みがひどくて目がさめる、痛みが長引き治りにくい、
舌質紫暗あるいは瘀点や瘀斑、舌苔薄白、脈細渋あるいは沈渋…
身痛逐瘀湯加減
疎経活血湯合血府逐瘀湯
(血府逐瘀湯=冠脈通塞丸)
調栄活絡湯
Dタイプ 腰からお尻や下肢後面の痛みやしびれ、疲労によって痛みが誘発され、 下肢のこわばり、腰や下肢の無力感、全身の疲労倦怠感などを伴う、
舌質淡紅、舌苔少、脈細弱無力…
独活寄生湯加減
補陰湯
杞菊地黄丸合四物湯
Eタイプ 腰からお尻や下肢後面の持続性の痛みやしびれ、夜間に痛みがひどくなる、 腰や下肢の脱力感、四肢の冷え、寒がり、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈細弱…
牛車腎気丸加減
右帰丸加減
麻黄附子細辛湯

画像(ケアマックスNEO)

  全てのタイプの坐骨神経痛に
  ケアマックスNEOは効果的です。








  3.変形性膝関節症(ひざ痛)

イラスト(ひざ痛2)
「年とともに、節節(ふしぶし)が痛むようになって、どうしよう?…」

関節痛の中でも、膝の痛みに悩む中高年は、約1000万人といわれ、そのほとんどは変形性膝関節症が原因だとされています。 ただしこの病気は、自分で対策を講じることで、痛みが改善されるケースも少なくないのです。 年齢のせいとあきらめず、前向きに膝の痛みと取り組んでいきましょう。


画像(越婢加朮湯) 画像(防已黄耆湯) 画像(疎経活血湯) 画像(五苓散) 画像(薏苡仁湯)

リストマーク(植木鉢の双葉) なぜ起こる変形性膝関節症

図(ひざ関節の構造) 膝の関節は、太ももにある大腿骨と、すねにある脛骨、そして〈膝のお皿〉と呼ばれる膝蓋骨が組み合わさってできています。 身体の中で最も大きな関節ですが、座る、立つ、歩くなど、日常生活の動作で常に大きな負担がかかるため、 痛みが起こりやすい部位だといえます。

大腿骨と脛骨の先端部にあたる表面は、骨同士が直接ぶつからないよう、関節軟骨でカバーされ、 さらに2つの骨の間には、半月板という線維性の軟骨もあります。 これらの軟骨は、膝にかかる衝撃を吸収するクッションの役割を果たすとともに、 関節の動きをスムーズにするという大切な働きをしているのです。

また、膝関節は間接包という袋に包まれていて、中は関節液という液体で満たされています。 この関節液には、膝の動きを滑らかにする働きのほか、関節軟骨に酸素や栄養分を補給する役割があります。 関節液は、関節包の内側にある滑膜という部分で作りだされています。

ところが、年齢を重ね、膝関節を長年使い続けると、関節軟骨や半月板は徐々にすり減っていきます。 すると、その時にはがれた軟骨の破片が、滑膜を刺激して、関節内に炎症が起こり、膝の痛みが現われてくるのです。 炎症が強いと、熱をもったり、関節液が異常に分泌されて、〈膝に水がたまる〉状態になることがあります。


図(注意が必要な人)
さらに進行して、軟骨がますます減ってくると、骨同士が直接ぶつかるようになり、じっとしていても鈍く強い痛みが続きます。 このようにして、変形性膝関節症は起こるのです。


痛みの原因となる関節軟骨の摩耗は、重労働や過激なスポーツを続けていた場合や、 リウマチや外傷などに起因することもありますが、その大部分は、膝関節の老化に伴って起こるケースです。 つまり年を重ねれば、誰にでも起こりうる病気だといえ、特に左図(注意が必要な人)のような人は、 変形性膝関節症を発症しやすいとされていますので注意が必要です。







ひざ痛ロゴ

図(ひざの水)
関節にある滑膜は、関節をスムーズに動かすための関節液を産生しています。

変形性膝関節症で軟骨がすり減ってくると、その軟骨片の刺激などによって滑膜が炎症を起こします。 すると滑膜は関節液を過剰に産生してしまうので、関節液が関節包にたまるのです。

つまり、水がたまる“水”というのは関節液のことで、この症状が現れるのは、関節が炎症を起こしている証拠です。 これは注射器で抜き取ることができます。

「水を抜くとクセになる」ということを聞いたことがあるかもしれません。 しかしクセになるのではなく、炎症が治まっていないので、何度も水がたまってしまうのです。

リストマーク(植木鉢の双葉) 徐々に進行する変形性膝関節症

変形性膝関節症は、多くの場合、膝の”こわばり”や軽い痛みから始まります。 初期は、こうした違和感が、動作を開始した時に現われ、動き出すと治まるのが特徴です。 しかし、そのまま放置すると、次第に悪化して歩行時にも痛むようになり、 最後には痛みのために歩行がむずかしい状態になってしまいます。

イラスト(膝痛1) こうなると、苦痛で歩くことが少なくなるため、脚の筋肉は衰える一方で、さらに膝に負担がかかることになるのです。 このような悪循環に陥らないためにも、膝の異常を感じたら、早めに整形外科を受診するようにしましょう。

ロゴ(進行に伴う症状)

<進行に伴う症状>

ⅰ.初期(1)の症状

イラスト(変形性膝関節症1) 朝の動き始めの3~4分間の「ひざのこわばり感」。200~300歩も歩けば自然に消えてしまい、昼間はなんともない。

このような症状は、滑らかなはずの関節軟骨が磨り減ってきてザラザラし、 関節軟骨どうしが擦れることで摩擦が起こることから生じる症状です。 動き始めると症状が消えるのは、膝を動かしていると滑膜から関節液(滑液)が関節内に出てきて関節腔に充満することにより、 摩擦が解消されていくからです。

この期間は2~3ヶ月続くこともあれば、人によっては2~3年続くこともあります。

ⅱ.初期(2)の症状

こういった初期の症状が少し進行すると、「こわばり感」が「痛み」に変わってきます。 朝だけだった痛みが昼や夜にもたびたび感じるようになります。 この痛みは、膝の前側から内側にかけて感じることが多く、特に座っていて立ち上がろうとするとき、 階段を上がり下りするとき、坂道を歩くとき、急にからだの向きを変えようとするとき、 しゃがんだり正座しようとするときによく感じます。

いずれにしても、初期の段階の痛みはそれほど強くないし、長続きしないのが特徴で、 湿布程度で楽になることが多いものですが、この時期にしっかり治すことが大切です。

ⅲ.中期の症状

変形が進むと、痛みは簡単には治まらなくなります。 階段の上がり下りがいっそうつらくなり、膝が十分曲げられなくなったり、伸ばしきれなくなります。 軟骨の変形の進行と滑膜の炎症と肥厚によるものです。 歩くときも、膝をまっすぐに伸ばせないため、膝を少し曲げたまま、ちょこちょこと狭い歩幅で歩くようになります。 さらに、炎症で外に腫れてきたり、さわるとむくんでいるのが分かるようになります。

変形性膝関節症では、擦り切れて関節軟骨から出る摩耗物質や、コラーゲンなどの壊れたものが、 関節の内張りをしている膜(滑膜)を刺激して炎症を引き起こします。 その際に「水がたまる」という症状は潤滑油の役割を果たしている関節液(滑液) を増やして関節内の衝撃を少しでも和らげようという一種の防御反応です。

まだまだ、治せる時期です。半年から一年ほど根気よく治療を続けましょう。

ⅳ.末期の症状

イラスト(変形性膝関節症2) 末期になると痛みはさらに強くなり、日常生活の行動がかなり制限されるようになります。 また、中期のように水がたまることは少なくなり、腫れが目立たない分、関節の変形そのものが目立つようになってきます。 一般にO脚になります。

膝の痛みが強いのに、水がたまりにくくなるのは滑膜の働きも低下し、それにともなって関節液(滑液)の分泌も減少するからです。

関節の変形は軟骨の減少だけでなく、接触する面を広くして圧力を減らそうと骨棘や骨堤と呼ばれる余分の骨ができるからです。

いずれにしても、ここまで症状が進んでしまうと、痛みが激しくて外出するのが難しくなります。 ここまで進行すると治すことはできません。 寝たきり老人の一つの原因にもなっています。

リストマーク(植木鉢の双葉) こうして改善しよう・・・変形性膝関節症

すり減った関節軟骨は、元の状態に戻ることはありません。 しかしながら、専門的な治療で痛みをコントロールし、日常生活の中で膝への負担を避けるように工夫をすれば、 変形性膝関節症を改善することは、充分に可能なのです。 自分自身で積極的に治そうという姿勢こそが、治療の第一歩だと考えてください。

病医院での治療の基本となるのは、膝の痛みを抑える、薬物療法や温熱療法です。 手術療法(外科的療法)につきましても、参考のため記しておきます。
◆薬物療法
右向き矢印(青紫)
主に使われるのは、消炎鎮痛薬です。痛みの強さによって、外用薬(塗り薬、貼り薬)、内服薬、座薬などを使い分けます。 また、ヒアルロン酸を関節内に注射する方法も、症状の改善に有効です。 ヒアルロン酸は、関節軟骨や関節液に含まれる成分のため、それを関節に補うことで、 内部の炎症を抑えたり、動きを滑らかにする効果が期待できるのです。



◆温熱療法
右向き矢印(青紫)
赤外線や低周波、レーザー、ホットパックなどを用いて温め、膝の血行を良くして痛みを和らげます。 家庭でも、入浴や温シップ、蒸しタオルなどを使って、膝を温めると良いでしょう。 ただし、膝に熱感や腫れがある場合には、温めずに冷やすようにして下さい。

また、これらの治療法では痛みがとれず、日常生活に大きな支障をきたしている場合には、手術療法を検討する必要もあります。



◆手術療法
(外科的療法)
右向き矢印(青紫)
薬物療法や温熱療法で症状が改善しない場合は、手術による処置も選択できます。

重度の変形性膝関節症では,O脚を矯正するために骨を少し削る「高位脛骨骨切り術」、 人工の関節をつける「人工関節置換術」などの方法があります。

また、これらの手術を行なうほど重度ではない場合、大きく切らずに行なえる関節鏡を使った手術も、近年増えています。 いずれの外科的療法も、進行の度合い、患者さんの年齢や体力など、さまざまな条件を考慮しなければいけません。

患者さんは、外科的療法に際してはメリットとデメリットがあることを、きちんと把握しておくことも重要です。



とはいえ、変形性膝関節症は、医師に治療を任せておけばよいというものではありません。 いえ、それ以上にご自身の心がけで、膝に負担をかけない生活をすることが、大変重要なのです。 特に次のような工夫は、ぜひ実行して下さい。

  • ●なるべく正座は避ける
  • ●肥満を解消する
  • ●重い荷物は持たない
  • ●長時間立ち続けない
  • ●歩く時は、杖やカートを上手に利用する


それとともに、膝関節周辺の柔軟性を高めたり、膝を支えている太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動療法にも、 積極的に取り組みましょう。 下図(自分でできる運動療法)に示した運動を、1日2セット(朝・夕)を目標に行なって下さい。

運動療法は、3ヶ月以上続けなければ効果は現われてきません。 できるだけ毎日、一生続ける心づもりで継続することが必要です。 そうすれば、膝の血行が改善されて、痛みが和らいだり、関節軟骨の細胞が活性化されて、 症状の緩和や進行を防ぐ効果が期待できます。また、肥満の解消にも役立ちます。

ただし、決して無理をせず、自分の膝の状態や体力に合わせて、運動量を加減して下さい。 現在治療中の場合は、必ず医師の指導を受けてから行なうようにしましょう。



<自分でできる運動療法 ~変形性膝関節症(ひざ痛)を改善する~>

■左右20回ずつで1セット、1日2セットが目標。
■無理をせず、痛みがでたら中止しましょう。

イラスト(椅子に座って脚上げ) <1-椅子に座って脚上げ>

●椅子に深く腰かけ、5秒くらいかけて片脚をゆっく
  り上げる
●上げた脚のつま先を、手前のほうへ引くようにし、
  そのまま5秒間保つ
●脚をおろす時もゆっくりと
イラスト(仰向けになって脚上げ) <2-仰向けになって脚上げ>

●仰向けに寝て、右のひざを立てる
●左脚を伸ばしたまま、床から10cmの高さまで、
  ゆっくり上げる
●その位置で、つま先を手前に引くようにし、5秒間
  保つ
●ゆっくりと脚を下ろす
イラスト(脚の横上げ) <3-脚の横上げ>

●左側を下にして横になり、右手と左脚で身体を支
  える
●右脚は伸ばしたまま、つま先を手前に引いて、ゆ
  っくりと10cmくらい上げる
●そのまま5秒間保つ
●ゆっくりと下ろす
イラスト(ひざの曲げ伸ばし1)
イラスト(赤い下向き矢印)
イラスト(ひざの曲げ伸ばし2)
<4-ひざの曲げ伸ばし>

●両脚を伸ばして床に座る
●左のひざを、痛くない程度に両手で下へ押し、ひ
  ざの裏側を伸ばす
●5秒間保った後、左ひざを曲げて、両手で身体の
  ほうへ引き寄せ、太ももの前側を伸ばす
●20秒間保つ
●ゆっくりと脚を伸ばす
イラスト(ひざでタオル押し) <5-ひざでタオル押し>

●左ひざの下に丸めたタオルを入れ、ひざの裏でつ
  ぶすように押す
●5秒間保ったら力を抜く(この時、つま先を引くよう
  にすると、さらに効果的)

リストマーク(植木鉢の双葉) 変形性膝関節症のタイプ別漢方療法

変形性膝関節症の発症は、肝腎の虚損(足腰の退化)、過労、肥満などに関わり、 気候の変化、創傷、外邪(冷え、湿気など)の侵入などが痛みを誘発します。 すなわち、冷えや湿気などの侵入が外部因子であり、足腰の退化が内部因子であると考えられます。

また、痛みが長引き、外部因子が除かれないまま時間がたつと、身体の奥深く入り込んで、 痛みは安静時にも起こるようになり、曲げ伸ばしをしにくくなり、膝関節の変形に及ぶこともあります。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(冠脈通塞丸) 画像(独活寄生丸)

  変形性膝関節症の痛みと腫れの症状ほか 代表的な漢方薬
Aタイプ 悪寒、発熱、膝の急な腫れと痛み、浮腫み、無汗、尿量の減少、
舌質偏淡あるいは淡紅、舌苔白あるいは滑、脈浮…
越婢加朮湯、小青竜湯
防已黄耆湯
Bタイプ しびれを伴い、引きつるような痛みが続く、痛みが夜間に強くなる、皮膚に艶がない、筋肉が引きつる、 物がぼやけて見える、髪の毛が痩せて艶がなくなる、
舌質淡、舌苔白、脈細濡…
疎経活血湯合五苓散
Cタイプ 膝関節の発赤、腫脹、灼熱感を伴う痛み、時に関節可動域の制限、腰や下肢の珍重感、歩行時の痛みなどを伴う、
舌質紅、舌苔黄膩、脈濡数あるいは弦滑…
越婢加朮湯加減
越婢加朮湯合五苓散
越婢加朮湯合防已黄耆湯
Dタイプ 膝関節の冷痛や腫脹、寒がり、気候が寒くなるあるいは雨の日に痛みが増強する、 痛む部位が固定している、時に下肢の重たい感じやしびれを伴う、
舌質淡あるいは紫暗、舌苔白膩、脈遅緩…
烏頭湯加味
五積散合桂枝加苓朮附湯
薏苡仁湯合防已黄耆湯
苓姜朮甘湯
Eタイプ 膝関節の無力感、正座時や階段を降りる時あるいは立ち上がる時に痛くなる、 寒冷や疲労により痛くなる、しばしば顔色が悪い、下肢の無力感、全身の疲労倦怠感を伴う、
舌質淡紅、舌苔薄白、脈沈細無力…
黄耆桂枝五物湯加減
大防風湯
十全大補湯合防已黄耆湯
Fタイプ 慢性化すると膝関節の気血の運行が悪くなる、膝関節に刺すような痛みがあり、 痛い部位が固定し、圧痛がひどい、しばしば関節の可動域の制限、 転んだり捻挫したりした外傷歴、筋肉の萎縮などを伴う、
舌質淡暗あるいは紫暗、舌苔薄白、脈細渋…
補陽還伍湯加減
疎経活血湯
血府逐瘀湯(=冠脈通塞丸)
Gタイプ 加齢による肝腎の虚損(足腰の退化)、膝関節の変形や無力、 正座時や階段を降りる時あるいは立ったり座ったりする時に痛みが強くなり歩行困難となる、 歩行時の痛みも増強し、関節可動域の制限も多くなる、しばしば腰や下肢の脱力感、筋肉の萎縮などを伴う、
舌質淡嫩、舌苔薄白、脈沈細弱…
独活寄生湯
杞菊地黄丸合四物湯
六味丸、知柏地黄丸
八味地黄丸合防已黄耆湯
牛車腎気丸合防已黄耆湯
Hタイプ 加齢による陽気(身体を温めるエネルギー)の不足、膝関節の沈重感、腫脹、痛みなどを長期的に繰り返す、 関節の冷感、無力感、下肢の寒がりや冷え、時に下肢の浮腫、関節内の水の貯留、食欲不振、疲労倦怠感などを伴う、
舌質淡、舌の周辺に歯痕がある、舌苔白膩、脈沈細弱…
白朮附子湯加減
真武湯合防已黄耆湯
牛車腎気丸合防已黄耆湯
鹿茸大補湯
関節内に水が溜まる場合は
→防已黄耆湯合五苓散

画像(ケアマックスNEO)

  全てのタイプの
  変形性膝関節症(ひざ痛)に
  ケアマックスNEOは効果的です。







  4.頚椎椎間板ヘルニアと頚椎症(首の痛み)

イラスト(首の痛み)

首の痛みや凝り、回しづらいといった不調は、日本人の約70%が、一生に1度は経験するといわれています。 首には常に大きな負担がかかりやすく、人間の宿命病ともいえるものです。 ただしこの中には、首の病気によって痛みが起こっている場合がありますので、早めに診断を受け、適切に対処することが重要です。


画像(葛根湯) 画像(疎経活血湯) 画像(人参養栄湯) 画像(参馬補腎丸)

リストマーク(月夜) 私たちの首は、こんな構造をしています

イラスト(頚椎の構造)
まずは左図で、首の構造を見てみましょう。

身体を支えている背骨(脊柱)は、椎骨という骨が縦に積み重なった構造をしており、 このうち上から7番目までの椎骨を、首の骨=頚椎と呼びます。 1つ1つの椎骨の間には、椎間板といわれる軟骨がはさまっていて、 首の動きをしなやかにしたり、衝撃を和らげるクッションの働きをしています。

また頚椎は、中枢神経の束である脊髄を、保護する役目も担っています。 頚椎を含めた脊柱の中央には、脊柱管というトンネル状の空間があり、その中を脊髄が通っています。 つまり、骨で周囲をガードしているというわけです。

その脊髄から神経が枝分かれしており、椎骨のすき間から出て、首、肩、腕へと伸びていきます。 この枝分かれした神経の根元部分を、神経根と呼びます。 もともと頚椎は、首にかかる負担を減らすために、のど側へ軽くカーブしています。 しかしながら、4~6Kgもある頭を支えている上、首を大きく動かすことも多いため、 常に酷使され、痛みがでやすい部位だといえるのです。

首の痛みの多くは、筋肉の緊張や疲労が原因で起こりますが、 なかには頚椎の病気で首の神経(脊髄や神経根)が圧迫され、それが原因で痛みが起こることがあります。 この場合は、放置するとさらに症状が進み、生活に支障をきたすケースもありますので、充分な注意が必要です。

リストマーク(月夜) 頚椎のこんな病気が首の痛みを起こします

年齢とともに身体の器官は老化していきますが、首の骨や周辺組織も、例外ではありません。 加齢に伴って、クッションとなっている椎間板に変性が起こったり、頚椎自体が変形することで、 そばを通る神経が圧迫されると、慢性的な首の痛みを起こすようになります。

このような仕組みで発症する代表的な疾患が、頚椎椎間板ヘルニアと頚椎症です。

ⅰ.頚椎椎間板ヘルニア


図(頚椎椎間板ヘルニア)
椎間板の中心には、髄核とよばれる柔らかいゼリー状の組織があり、その外側を線維輪というやや固い組織が取り囲んでいます。 加齢などによって椎間板の弾力性が低下すると、骨にかかる衝撃をうまく吸収できず、 椎間板がつぶれたり、線維輪に亀裂が入ったりします。 すると、内部の髄核が外へ飛び出てしまい、それが神経を圧迫することで、強い首の痛みが起こるのです。 これが頚椎椎間板ヘルニアです。



老化の他に、首への強い衝撃も原因となるため、30~60歳代と、幅広い年齢層でみられます。




ⅱ.頚椎症


図(頚椎症)
老化した椎間板は、次第に硬く薄くなるため、椎骨同士の間隔が狭くなって、 首に力がかかった時に、互いにぶつかり合うようになります。 その結果、椎骨の形が変わったり、また骨を安定させようとして、縁の部分にとげのようなもの(骨棘)ができてきます。 こうした骨の変形によって神経が圧迫されるのが、頚椎症です。



早い人では40歳くらいで症状が現れますが、通常は50~60歳以降に患者さんが多くなります。







これらの病気の特徴は、首の痛みに加えて、さまざまな症状を伴う点にあります。 脊髄や枝分かれした神経は、身体各部に伸び、その器官の働きをつかさどっています。 そのため神経が障害を受けると、その神経が支配している部分にまで影響が及び、 首以外に、手や脚、排泄機能などにも、多用な症状が現れてくるのです。

その症状は、圧迫されているのが神経根か脊髄かによって、次のような違いがみられます。


【 神経根症状 】
  • ●肩や腕が痛む、しびれる
  • ●手の指の感覚が鈍い
  • ●ひじの曲げ伸ばしがしにくい など

  • ※多くの場合、左右どちらか一方に起こる。


【 脊髄症状 】
  • ●手や指がしびれ、動かしにくい
     (箸がうまく使えない、文字が書きにくい、ボタンがかけにくい)
  • ●脚がしびれ、動かしにくい(うまく歩けない、つまずきやすい)
  • ●尿が出にくい(頻尿、残尿感)
  • ●足が冷たく感じる など


一般にこれらの症状は、首の痛みが現われた後、神経への圧迫が強まるにつれて起こってきます。 ですから、首の痛みを感じたら、早めに整形外科を受診し、病気によるものかどうかの診断を受けることが大切です。 そして早期に治療を開始し、重症化させないようにしましょう。

病医院では、まず保存療法(手術はせず、患部を保存して痛みを和らげる治療法のこと)を基本として、次のような治療が行われます。



1-薬物療法
右向き矢印(青紫)
痛みを鎮める非ステロイド系消炎鎮痛薬、筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬、神経の回復を促すビタミン剤などを用いる。



2-装具療法
右向き矢印(青紫)
コルセットのような役目をする頚椎カラーを装着し、首を固定して安静を保つ。



3-理学療法
右向き矢印(青紫)
専用の機器で首を引っぱる牽引療法と、ホットパックや超音波を患部に当てて温める温熱療法などがある。



4-神経ブロック
右向き矢印(青紫)
局所麻酔薬を患部に注射して、一時的に痛みを緩和する。他の方法では痛みが改善しない場合に、行なわれることがある。




多くの場合、これらの保存療法で痛みは治りますが、効果がみられなかったり、 首以外にも強い症状が現れている時には、手術療法を検討する必要もでてきます。

リストマーク(月夜) 日常生活のこんな工夫で、首の痛みを予防しましょう

とはいえ、このように病気が関係しているケースは全体の10%程度で、首の痛みのほとんどは、 筋肉の疲労やこりから起こっています。 その最大の原因は、首に負担のかかる姿勢を長時間続けていることです。 そうすると筋肉の血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が蓄積して、痛みを引き起こす結果になるのです。

例えば、あなたはパソコンを操作している時に、画面に顔を近づけ、猫背になって、首を後ろに反らせていませんか? これは頚椎の自然なカーブが崩れた状態で、首に無理を強いる姿勢です。 最近は、このようなケースで首の痛みを訴える人が、たいへん増えています。

パソコンで作業する時は、下図<首をいたわる生活の工夫 ~パソコン操作のよい姿勢~>のように、 背筋を伸ばし、軽くあごをひくという姿勢を心がけると、首への負担が軽減されます。 この姿勢は、テレビを観ている時や車を運転する時など、日常的に意識するとよいでしょう。

また、時々首を動かして、筋肉の血行を良くすることも大切です。 仕事の合間や1日の終わりに、下図<首をいたわる生活の工夫 ~首の痛みを和らげる運動~>のような運動で首の疲れを癒しましょう。 動作はゆっくりと行い、決して無理をせず、できる範囲で継続することが第一です。 ただし、病医院で治療を受けている場合には、必ず医師の指示に従って行なってください。

その他、首や肩を冷やさないように服装に注意したり、入浴の際は湯船に浸かって温めるなど、保温を心がけるのも効果的です。



<首をいたわる生活の工夫 ~パソコン操作のよい姿勢~>

イラスト(パソコン操作のよい姿勢) 1-あごを軽く引く
2-背中をいすの背につけて深く座り、背筋を伸ば
  す
3-キーボードに指を置いた時、ひじの角度が90
  度以上になるよう、いすの高さを調節する
4-ディスプレイの上端が、目の位置より下になる
  よう、高さを調節する




<首をいたわる生活の工夫 ~首の痛みを和らげる運動~>

■無理をせず、痛みがでたら中止しましょう。

イラスト(リラックス運動) <リラックス運動>

●頭を左に傾け、左肩を上げる
●その状態で、左肩を前へ10回まわし、次に後
  ろへも10回まわす
●続いて右側も行なう

  前後各10回×左右各3回
イラスト(ストレッチ運動1) <ストレッチ運動1>

●頭を左に倒し、5~10秒静止して、元の状態
  に戻す
●右側も同様に行なう

  5~10秒静止×左右各3回
イラスト(ストレッチ運動2) <ストレッチ運動2>

●顔を左側に向け、5~10秒静止して、元に戻
  す
●右側も同様に行なう

  5~10秒静止×左右各3回
イラスト(筋力強化運動1) <筋力強化運動1>

●手を組んで額に当て、手と頭で押し合うように
  軽く力を入れる
●5~10秒静止
●組んだ手を後頭部に当て、後ろ側でも行なう

  5~10秒静止×前後、左右各3回
イラスト(筋力強化運動2) <筋力強化運動2>

●左手を頭の左側に当てる
●手と頭で押し合うように軽く力を入れる
●5~10秒静止
●右側も同様に行なう

  5~10秒静止×前後、左右各3回

リストマーク(月夜)  頚椎椎間板ヘルニアと頚椎症(首の痛み)のタイプ別漢方療法

頚椎椎間板ヘルニアと頚椎症(首の痛み)の発症の原因は、 加齢に伴う肝腎の虚損(筋骨の退化)や慢性疾患による気血不足(身体を温めるエネルギーや血液量の不足) などが内因(体内の虚弱因子)であり、風寒湿邪(冷え、湿気など)の侵入、 頚部の過労や外傷などが外因(外部からの環境因子)と考えています。 すなわち、内因の虚弱(すき)に乗じて、外因が加わることによって、 頚部の気血(身体を温めるエネルギーや血液)の運行を塞ぎ、痛みやしびれを引き起こす疾患と言えます。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。 詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(冠脈通塞丸) 画像(冠心逐瘀丹)

画像(鹿茸大補湯) 画像(独活寄生丸)

  頚椎椎間板ヘルニアと頚椎症(首の痛み)の
痛みとしびれ症状ほか
代表的な漢方薬
Aタイプ 頚椎症の初期にみられる
頚部が硬く痛い、頚部の回転が不自由、後頚部に圧痛がある、 上肢が重たく無力で痛い、しばしば悪寒、頭痛、肩や背中の痛みなどを伴う、
舌質淡紅あるいは淡暗、舌苔白、脈浮弦…
桂枝加葛根湯加減
葛根湯
葛根加朮附湯
Bタイプ 頚部が硬く痛い、頚部の運動が制限される、痛みが肩や背中に放散する、 上肢のしびれやこわばり、無力感、筋肉の萎縮など、
舌質淡紅あるいは暗紅、舌苔白、脈沈弦あるいは沈遅…
葛根湯合觸痺湯加減
葛根湯合防已黄耆湯
Cタイプ 頚部の外傷後あるいは頚部の過労(いつも頭を下げて仕事をしている人)などにみられる
頚部の疼痛、痛みの部位が固定しており、夜間になると痛みがひどいあるいは痛くて眠れない、 四肢のしびれ、上肢の筋肉萎縮、しばしばめまい、煩躁、胸痛、皮膚のかさかさなどの症状を伴う、
舌質紫紅あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈細渋あるいは弦渋…
化瘀痛痺湯加味
補陽還伍湯加減
血府逐瘀湯(=冠脈通塞丸)
疎経活血湯
冠心逐瘀丹
Dタイプ 体力の低下した人や貧血傾向の人などにみられる
頚部の疼痛、上肢のしびれ、めまい、立ちくらみ、不眠、動悸、 精神不安、身体がだるく疲れやすい、顔色が悪い、食欲不振など、
舌質淡、舌苔薄白、脈細弱…
十全大補湯加減
人参養栄湯
鹿茸大補湯
Eタイプ 頚部の痛みやこわばり、頚部の回転不自由、上肢のしびれ、 めまい、耳鳴り、疲労倦怠感、健忘症、腰や下肢の脱力感など、
舌質暗紅、舌苔少、脈弦細…
左帰丸加減
独活寄生湯、参馬補腎丸
六味丸合四物湯

画像(ケアマックスNEO)

  全てのタイプの
  頚椎椎間板ヘルニアと
  頚椎症(首の痛み)に
  ケアマックスNEOは効果的です。






  5.五十肩(肩関節周囲炎)

イラスト(五十肩のパンダ1)
「あの棚の上の荷物を・・・」と、無理に手を伸ばした途端、
肩に激痛が走り、腕が上がらなくなる-----

五十肩はその名の通り、主に50歳前後の人に多い肩の病気で、四十肩と呼ばれることもあります。 最近は夏季に発症する傾向が強いといわれ、その時季は特に予防と対策に充分な気配りが必要です。


画像(五積散) 画像(麻黄附子細辛湯) 画像(麻杏薏甘湯) 画像(疎経活血湯) 画像(人参養栄湯)

リストマーク(晴れ) 五十肩ってどんな病気?

イラスト(五十肩のパンダ2) 五十肩は、医学的には肩関節周囲炎といいます。 それまで何の異常もなかった肩が、ある日突然、例えば高いところの物を取ろうとしたり、 無理な姿勢でひねったりした時に、激しい痛みを起こし、それとともに動かせなくなってしまう、肩関節の病気です。

痛みは、肩を動かした時はもちろん、安静にしていても激しく感じることがあり、夜眠れない人もいるくらいです。 一般には、肩の後ろ側が、ズキズキと痛みます。

また、その痛みのため、肩を動かせる範囲が極端にせばまってしまうのも、五十肩の特徴です。 下におろした腕が上がらなくなったり、手を後ろに回すこともできなくなります。 さらに、痛いからといってそのまま放置すると、肩が動かないままの状態になり、日常生活に大きな支障をきたすことになるのです。

リストマーク(晴れ) 五十肩の原因は?

図(肩関節の周辺組織)
五十肩は、主に老化や肩の使いすぎによって、肩関節の周辺組織に炎症が起こり、それが原因で発症すると考えられています。 特に発症しやすいのは、腱板と関節包、滑液包です(左図)。


肩関節は、肩甲骨や上腕骨などの骨と、筋肉や靭帯などで構成されています。 これらの骨や筋肉を結び付けているのが腱板という腱の集まりで、 腕を上げ下げするたびに骨の間に挟まれ、大きな負担がかかる部位です。


健康な腱板は、弾力性があり、腕を動かした時に骨に挟まれても傷つくことはありません。 しかし、加齢やスポーツのしすぎなどで、肩の組織が硬くなっていたりすると、腱板は摩擦を受け傷つきやすくなります。 そこへ、冷えや肩の酷使、荷物の上げ下げなどの普段行なわない動作で、腱板が傷つくと、 やがて肩関節の周りに炎症が起きます。


さらに炎症は、肩関節をすっぽり包んでいる関節包や滑液包へと広がります。 これらは、肩関節をスムーズに動かす潤滑油の役目をしたり、衝撃を和らげるクッションの働きをしているため、 炎症が及ぶと肩が動かしづらくなる(運動障害)のです。

リストマーク(晴れ) なぜ夏に起こりやすいの?その他の要因!

イラスト(冷房による肩の冷え)
五十肩の発症には、肩の冷えも深く関係しています。 夏に発症する人が多いのは、実は冷房や扇風機による冷えが、大きな要因となっているからです。

夏は薄着になるため、エアコンの風が直接あたるなどして、肩を冷やしがちです。 冷房が効いている場所で、袖のない服を着ていると、体感的には寒く感じなくても肩が冷えてしまいます。

また、扇風機も意外に肩を冷やします。夜間、扇風機をつけたまま眠ってしまい、 扇風機の風が肩に長時間あたって冷えてしまうことがよくあります。 その冷えによって、肩関節周辺の血管や筋肉が収縮し、血流が悪くなって、肩のスムーズな動きを妨げてしまいます。 その状態で、無理に肩を動かしたり、普段余り行なわない動作をすると、 肩に炎症が起こりやすく、五十肩を発症することになるのです。

治療中の方はもちろん、予防や再発防止にためには、次にような工夫で肩の冷えを防ぐことが大切です。


イラスト(肩を冷えを防ぐ)

  ●カーディガンやストールを羽織って、冷風を直接肩にあてない
  ●入浴時は湯船につかるか、シャワーをあてるなどして、肩を温める
  ●就寝中の冷房は、タイマー機能を使い、冷えすぎを防ぐ





また、日常生活で1日に腕を上げる回数を調べたところ、 ある主婦は5回、パソコン作業が多いビジネスマンではわずかに2回でした。

現代人は生活様式が便利になり、腕を真上に上げたり、腕を後ろに回すなど、 肩を大きく動かすような動作をすることが少なくなりました。 肩の運動不足です。普段、肩をあまり使わないでいると、肩関節が硬くなり、肩の機能はどんどん低下し、 この状態で、急に無理な動作をすると、炎症が起こりやすくなります。

リストマーク(晴れ) 五十肩の治療法は?

「五十肩は自然に治る」と考えている方もいるようですが、 放置しておくと、痛みは和らいでも、肩が元どおりに動かなくなることがあります。 また、他の病気との鑑別も必要です。 そうした意味からも、医師の専門的な診断や指導は欠かすことができません。 肩の痛みが起こったら、早めに整形外科を受診しましょう。

五十肩を発症してから完治するまでの経過には、下の<五十肩がたどる経過と対処法>のような3段階があり、 それぞれに応じて対処法も異なってきます。

治療は、鎮痛消炎剤、湿布、体操、ストレッチング、肩の固定、 あるいは局所にステロイドと局所麻酔剤を混ぜたものを注射するなどを行ないます。

特に重要となるのは、痛みが引いてからの運動療法です。 <五十肩がたどる経過と対処法>の表の次に<五十肩を改善する運動>を示しておきます。 医師と相談しながら、決して無理をせず、一つひとつの動作をゆっくりと、毎日根気よく続けることが大切です。



<五十肩がたどる経過と対処法>

イラスト(五十肩 急性期) ●激しい痛みを感じるので、なるべく肩を動かさず、冷湿
  布などで冷やす。

●痛みを和らげるために、消炎鎮痛剤(飲み薬や塗り薬
  など)が処方されたり、 局所麻酔薬などを肩に注射す
  ることもある。
イラスト(五十肩 慢性期) ●肩を動かさなければ痛まなくなるが、この時期から運動
  制限が進行し始める。

●できるだけ肩を温めるようにし、痛まない範囲で、少し
  ずつ動かすようにする。 無理をするとかえって肩を痛め
  る。
イラスト(五十肩 回復期) ●痛みはなくなるが、そのまま放置すると、肩の関節が
  硬くなり、運動制限がすすむ。

●運動療法で積極的に肩を動かしリハビリに取り組む。
  肩の保温にも努めよう。 時間はかかるが、継続するこ
  とが重要。




<五十肩を改善する運動>

■説明の便宜上、右肩が痛むケースとし、イラスト中にはで示します。
■運動は医師とよく相談して行ないましょう。

イラスト(五十肩を改善する運動1)
イラスト(五十肩を改善する運動2)
<腕を振る運動>

●机などに左腕をついて前かがみになり、右手でアイ
  ロンを持って、ゆっくり前後に振る





●同じ要領で左右にも振る
●慣れてきたら、徐々に回数を増やす





イラスト(五十肩を改善する運動3) <壁づたい運動>

●壁の横に立つ
●身体は動かさず、右手の人差し指と中指を壁にはわ
  せるようにして、少しずつ腕を上げていく
●同様に、壁を正面にして行なう方法もある
イラスト(五十肩を改善する運動4) <腕を広げる運動>

●両腕を身体のわきにつけ、ひじを前に直角に曲げる
●その姿勢から、両腕を外側へ少しずつ開いていく
イラスト(五十肩を改善する運動5)
<腕を上下させる運動>

●両腕をできるだけ肩の高さに上げ、ひじを曲げて、上
  下させる
●仰向けに寝た姿勢で行なってもよい
イラスト(五十肩を改善する運動6)
<タオルを使った運動>

●タオルを背中に回して、左手に力を入れて上下させ
  る
●右手はタオルに添える程度で、力は入れない

リストマーク(晴れ) 五十肩(肩関節周囲炎)のタイプ別漢方療法

漢方医学では、肩関節周囲炎の病名はありませんが、古代の医学書籍に肩関節周囲炎と同じ病気が 「肩不挙」「肩痺」「老年肩」「五十肩」「凍結肩」として記載されています。

肩関節周囲炎の原因には、内因(体内の虚弱因子)と外因(外部からの環境因子)があり、 肩の運動不足や腎虚(加齢による退化)による筋骨の虚弱が内因であり、 風寒湿邪(冷えや湿気など)の侵入、捻挫や打撲などが外因と考えられます。 50歳を過ぎると、腎(筋骨やホルモン系統)が虚し、気血(身体を温めるエネルギーや血液量)が次第に虚弱になるため、 外因の侵入や外傷によって本病にかかりやすくなります。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。 詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(霊田七) 画像(独活寄生丸)

  五十肩(肩関節周囲炎)の痛みと運動障害の症状 代表的な漢方薬
Aタイプ 肩関節や肩周辺が重苦しくて痛む、夜になると痛みが激しくなる、 肩関節の活動制限、痛みがあったり止ったりする、肩関節が冷えると痛くなり、 温めると軽減する、しばしば悪風、発熱、食欲不振、身体がだるいなどを伴う、
舌質淡、舌苔白あるいは白膩、脈弦滑あるいは沈細…
舒経湯合桂枝湯加減
桂枝加苓朮附湯
葛根加朮湯合二朮湯
五積散合麻黄附子細辛湯
Bタイプ 肩関節や肩周辺に灼痛あるいは熱感を伴う痛みがあり、冷やすと軽減する、 肩部が重たい、肩関節の活動制限、しばしば口渇、口苦、腹部膨満、食欲不振などを伴う、
舌質紅あるいは紅絳、舌苔黄膩、脈弦滑あるいは濡数…
清熱滲湿湯加減
越婢加朮湯合二朮湯
麻杏薏甘湯合二陳湯
Cタイプ 外傷や疲労などが原因で、肩関節や肩周辺に刺すような痛みを感じる、 痛みが次第にひどくなる、夜間になると痛みが増強する、肩関節の活動制限、 肩部のこわばり、時に顔色が悪い、疲れやすいなどを伴う、
舌質淡紫あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈沈細あるいは沈渋…
身痛逐瘀湯加減
血府逐瘀湯、疎経活血湯
霊田七
Dタイプ 肩関節の痛みは軽いが、上肢の無力感や肩関節の活動制限が目立つ、肩部や上肢の筋肉萎縮、 時にめまい、立ちくらみ、耳鳴り、腰や下肢の脱力感などを伴う、
舌質やや紅、舌苔薄、脈細数…
独活寄生湯加減
Eタイプ 肩関節や肩周辺が痛む、疲れると痛みが増強する、肩部の筋肉萎縮、 上肢の無力感や肩関節の活動制限、時に顔色が悪い、疲れやすい、食欲不振などを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈細無力…
黄耆桂枝五物湯
黄耆建中湯合四物湯
十全大補湯、人参養栄湯

画像(ケアマックスNEO)

  全てのタイプの
  五十肩(肩関節周囲炎)に
  ケアマックスNEOは効果的です。







  6.慢性の腰痛症

イラスト(腰痛症)
「病院に行くほどではないけど、毎日腰が重くて…」

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか? 日本人の腰痛人口は、約1000万人といわれますが、 大半はこうした慢性の腰痛を抱えているケースのようです。
そこで、今日からできる腰痛の対処法をご紹介します!


画像(疎経活血湯) 画像(芍薬甘草湯) 画像(逍遥散) 画像(牛車腎気丸) 画像(参馬補腎丸)

リストマーク(靴) 慢性の腰痛は、身近な原因から

図(腰痛の原因)
ひと口に腰痛といっても、その原因はさまざまです。

椎間板の一部が飛び出し、神経に触れることで痛みが起こる椎間板ヘルニアや、 神経の通り道である空間が狭まって神経が圧迫される脊柱管狭窄症などは、腰痛が起こる代表的な病気といえます。 これらは、腰椎や椎間板に明らかな異常が認められる、いわば原因がはっきりしているタイプです。

ところが、病医院を受診してエックス線検査などを受けても、腰椎や椎間板にはっきりとした異常が発見されない場合があります。 こうした原因不明のタイプを腰痛症と呼びます。

腰痛症には、鈍く重苦しい痛みが長期的に続く慢性の腰痛症と、急激に痛みが襲う急性腰痛症、いわゆるギックリ腰とがあります。 いずれも、程度の差はありますが、姿勢の悪さや筋肉の疲労、老化や運動不足からくる筋肉の衰え、 腰に負担のかかる動作、などによって起こると考えられています(左図参照)。

また肥満も、腰痛症の原因となります。 立った時に、お腹を突きだして背中をそらせる姿勢になりやすく、腰への負担が大きくなるからです。 その他、精神的なストレスなども引き金になるといわれています。

特に慢性の腰痛症では、痛みが強い時期と弱い時期を交互にくり返す場合が多いのですが、 それぞれの時期の応じた自己管理をするだけでも、かなり痛みを軽くすることができます。

ただし、腰痛症かどうかは、専門医を受診し、検査を受けた上で診断されるものです。 他の病気が原因なら、もちろん対処法も変わってきますし、また内臓の疾患が原因となることもあるのです。 腰に痛みを感じたら、原因や病名をはっきりさせるために、まず整形外科を受診するようにしましょう。

リストマーク(靴) 痛みを改善し、予防する工夫

痛みが強い時は、安静にすることが第一です。 必ずしも横になっている必要はありませんが、痛みをがまんして動くのは避けるようにします。 市販の内服薬(鎮痛剤)や湿布などの外用薬を用いたり、コルセットで腰を安定させるのもよいでしょう。 湿布は冷湿布でも温湿布でも、気持ちよく感じるほうで構いません。

ただし、3日たっても痛みが治まらず、生活に支障がある場合は、 腰痛症以外の病気も考えられるので、早めに病医院を受診しましょう。

痛みが軽くなってきたら、様子をみながら活動量を増やしていきます。 あまり動かないでいると、逆に筋肉や関節の動きが悪くなってしまい、腰痛の再発を招くからです。 その際には、姿勢や動作の仕方などで、なるべく腰に負担をかけないように心がけましょう。 具体的には、下の図を参考にして下さい。

慢性の腰痛を抱えている人の多くは、姿勢が悪いために痛みが起こるケースだといわれます。 「立つ」「座る」などの姿勢に気をつけるだけでも、腰への負担はとても軽くなります。 再発を予防するためにも、日常生活の中で常に注意を払うようにしましょう。

さらに、入浴時は湯に浸かって腰を温めたり、また肥満を解消することも、腰痛の予防と改善には効果的です。


図(正しい姿勢)

リストマーク(靴) 腰痛体操で、腰をしっかり守ろう!

老化や運動不足などによって、筋力が落ちてくると、腰の骨をしっかり支えることができず、腰痛の原因となります。 そこでお勧めしたいのが、腰痛体操です。まずはストレッチで筋肉をほぐし、 腹筋や背筋を強化する筋力トレーニングを組み合わせて行ないます。

朝と夕方の1日2回(できれば朝・昼・夕の3回)、疲労感が残る程度の回数(5~10セット)にとどめ、 決して無理をせず、できるものだけでも構いません。 息を止めたり勢いをつけたりしないで、深呼吸をしながらゆっくりと身体を動かしましょう。 適度な固さの畳やカーペットの上で行なうと、効果的です。

もちろん痛みの強い時は避け、運動中に痛みを感じたら、すぐに中止してください。

また腰痛体操は、痛みの原因となる病気によっては、逆効果になる場合があります。 骨の弱っているお年寄りや、現在治療中の人は、体操を始める前に、必ず医師の指導を受けるようにします。

腰は鍛えながら守る。そんな前向きな気持ちで、不快な腰痛に立ち向かいましょう。



<手軽にできる腰痛体操 ~ストレッチで腰を伸ばす~>

■以下のストレッチは、朝と夕方の1日2回(できれば朝・昼・夕の3回)、
  疲労感が残る程度の回数(5~10セット)が目標。
■無理をせず、痛みがでたら中止しましょう。

イラスト(全身のリラックス) <全身のリラックス>

●仰向けに寝て、両ひざを立て、大きく深呼吸してリ
  ラックスする
イラスト(背中と腰を伸ばす1) <背中と腰を伸ばす(1)>

●両ひざを両手で抱え、背中を丸めるようにして、
  5~10秒間その姿勢を保つ
イラスト(背中と腰を伸ばす2) <背中と腰を伸ばす(2)>

●一方の足を交差させてゆっくり腰をひねる
●10秒間保ったら、ゆっくりと戻す
 (肩が床から離れないように)
●反対側の脚も同様に
イラスト(太ももの裏を伸ばす)
<太ももの裏を伸ばす>

●片足のひざを立て、ももを両手で支えながら脚を
  ゆっくり伸ばしていく
●5~10秒間保ったら、ゆっくりと戻す
●反対側の脚も同様に




<手軽にできる腰痛体操 ~筋力トレーニングで腰をガード~>

■以下の筋力トレーニングは、朝と夕方の1日2回(できれば朝・昼・夕の3回)、
  疲労感が残る程度の回数(5~10セット)が目標。
■無理をせず、痛みがでたら中止しましょう。

イラスト(腹筋を鍛える) <腹筋を鍛える>

●ひざを立て、あごを引いて上体をゆっくり起こす
●約45度の位置で5秒間静止する


イラスト(腹筋を鍛える 高齢者向け)
<腹筋を鍛える ~高齢者向け~>

●おへその辺りを見るように、あごを引いて無理せ
  ず上体を起こす
●5~10秒間静止する
イラスト(背筋を鍛える) <背筋を鍛える>

●うつぶせに寝て、おへその下に枕をはさむ
●床から10cm上げた位置で5秒間静止する
イラスト(背筋を鍛える 高齢者向け)
<背筋を鍛える ~高齢者向け~>

●ひじをついた上体から、ゆっくり背中を反らせる
●5~10秒間静止する




<手軽にできる腰痛体操 ~職場でできるストレッチ~>

■1時間以上同じ姿勢が続いたら、身体をほぐしましょう!

イラスト(身体を軽く反らす) ●両脚を肩幅よりやや広めに開く
●ひざを曲げないようにして、ゆっくり上半身を前に
  倒す
●両手を後ろにして、身体を軽く反らす
イラスト(ひざを抱えて引きあげる) ●椅子に深く腰かける
●ひざを両手で抱えて、胸につけるように引きあげ
  る
●そのまま5~10秒間静止する
●反対側のひざも同様に

リストマーク(靴) 慢性の腰痛症のタイプ別漢方療法

慢性の腰痛症の原因には、内因(体内の虚弱因子)と外因(外部からの環境因子)があり、 腎虚(加齢による退化)による筋骨の虚弱が内因であり、風寒湿邪(冷えや湿気など)の侵入、 捻挫や打撲などが外因と考えられます。 長期間の重労働で腰部の筋肉を傷つけ、腎気(生命エネルギー)も消耗する、 あるいは捻挫や打撲による腰痛が長く続いて治らないため、経脈(≒血管)の気血(身体を温めるエネルギーや血液) の運行が阻害され痛みが現われます。 また、風寒湿邪が腎の虚している時に腰部に侵入し、局所の気血停滞の病態を引き起こして痛みを起こします。 過労により腎気が傷つけられ、あるいは加齢によって腎気が弱くなって、腰部の筋骨が虚の状態になり、腰痛が起こりやすくなります。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。 詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(独活寄生丸) 画像(杞菊地黄丸)

  慢性の腰痛症の痛みの症状ほか 代表的な漢方薬
Aタイプ 腰部の冷痛と重苦しい感じ、活動の不自由、曇りや雨の日に腰痛がひどくなる、 腰部を温めたり揉んだりすると痛みが軽減する、腰部がこわばったような板をはったような感覚がするなど、
舌質淡、舌苔白膩、脈沈遅あるいは緩…
桂枝加苓朮附湯合疎経活血湯
薏苡仁湯合疎経活血湯
独活寄生湯加減
苓姜朮甘湯
Bタイプ 腰部に刺すような痛みを感じる、痛む部位が固定している、活動の不自由、痛む部位の皮膚が青紫になるなど、
舌質紫暗あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈沈渋…
桃紅四物湯加味
疎経活血湯合血府逐瘀湯
(血府逐瘀湯=冠脈通塞丸)
身痛逐瘀湯
Cタイプ 腰から脇腹にかけて痛む、緊張やストレスによって痛みが誘発されたり増強する、 痛みの部位が移動することもある、夜明け頃に疼痛が強くなる、引きつる痛みが多い、 イライラ、怒りっぽい、腹満などを伴う、
舌質淡紅、舌苔白、脈弦…
柴胡疏肝散、四逆散合香蘇散
柴胡桂枝湯、芍薬甘草湯
逍遥散、加味逍遥散
桂枝去芍薬加麻黄附子細辛湯
Dタイプ 長期間の重労働で腰部の筋肉を傷つけたことが原因、腰部の脹痛あるいは刺痛、 あるいは腰部が硬い、活動が不自由、痛みは疲れると増強、局所の圧痛など、
舌質紫暗あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈沈渋…
調栄活絡飲加減
補中益気湯合疎経活血湯
五積散
Eタイプ 腰痛、腰部の活動不自由、しばしば腰や下肢の脱力感、腰が疲れやすい、 ちょっと仕事をすると腰が疲れて痛くなる、寒がり、四肢の冷え、夜間の頻尿など、
舌質淡あるいは淡紫、舌苔薄白、脈沈細、腎脈虚弱…
右帰丸加減
牛車腎気丸加人参鹿茸
独活寄生湯合八味地黄丸
参馬補腎丸
Fタイプ 腰痛、腰部の活動不自由、しばしば腰や下肢の脱力感、腰が疲れやすい、 めまい、手足のほてり、のぼせ感、潮熱、寝汗などを伴う、
舌質紅、舌苔薄黄、脈沈細数…
左帰丸加減、知柏地黄丸
杞菊地黄丸、六味丸

画像(ケアマックスNEO)

  全てのタイプの慢性の腰痛症に
  ケアマックスNEOは効果的です。







  7.関節リウマチ

イラスト(関節リウマチのこわばり1)
関節リウマチ・・・と聞くと、『お年寄りの病気』 『一生痛みとつき合う病気』 というイメージが強いのではないでしょうか?

しかし実際には、30~50歳代に多く発症し(男性の患者数に対して、女性の患者数は約4倍)、 また現在では、治療法が急速に進歩して、症状を抑えることも可能になっています。

<リウマチ>という言葉は、正確には一つの病名ではなく、<リウマチ性疾患>という、 全身の関節や骨、筋肉などに痛みや腫れがみられる病気全般の総称です。 しかしこの中で、関節リウマチは最も患者数が多いため、 一般には、リウマチというと関節リウマチのことを指しています。 ただし、広い意味で<リウマチ>といわれることもあるので、覚えておきましょう。 では、関節リウマチについて詳しくみていきましょう。



画像(五積散) 画像(防已黄耆湯) 画像(疎経活血湯) 画像(人参養栄湯)

リストマーク(三角定規) 自分の身体が自分を攻撃して起こる関節リウマチ・・・免疫力が関節を破壊する

イラスト(免疫システムの異常) 私たちの身体には、外部から侵入したウイルスや細菌などの異物を排除するために ”免疫”という仕組みが備わっています。

ところが、何らかの原因でこのシステムに異常が発生すると、異物がないにもかかわらず、 誤って自分の身体を敵とみなして攻撃をしかけ、いろいろな症状を引き起こすことがあります。 こうした免疫の異常によって発症する病気を自己免疫疾患といい、関節リウマチもその一つです。

骨と骨のつなぎ目である関節は、関節包に包まれており、 骨同士の間には軟骨があって、クッションの働きをしています。 また関節包の内側には、非常に薄い滑膜があり、潤滑油の役目をする関節液を分泌しています。

関節リウマチは、この滑膜を免疫細胞が攻撃してしまい、炎症が起こることで発症します。 炎症が続くと、滑膜はどんどん増殖し、やがて軟骨や骨に入りこんで、徐々に関節を破壊していくのです。 やがて軟骨が完全になくなると、骨と骨が直接ぶつかるようになるため、 関節を曲げるのが困難となって、関節自体の変形も起こります。 また進行するにつれて、関節の腫れや痛みは、激しさを増していきます。
下の図<正常な関節>と<関節リウマチの進行>を参照してください。


<正常な関節>

イラスト(リウマチの進行(正常時) ●骨と骨の間のクッションとなる軟骨や、滑膜が分泌
  する関節液などによって、関節はスムーズに動く


<関節リウマチの進行>

イラスト(リウマチの進行1 ●免疫の異常によって滑膜が攻撃され、炎症がおこる
●軟骨や骨も少しずつ壊されていく
イラスト(リウマチの進行2 ●さらに炎症が続くと、滑膜は増殖し、軟骨や骨に入
  り込む
●軟骨は薄くなり、骨も変形を始める
イラスト(リウマチの進行3 ●ついには、軟骨が完全になくなり、直接骨と骨が接
  する
●関節を曲げるのが困難になる




一般に、関節リウマチの経過は、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、進行していくといわれています。 ただし中には、急激に症状が起こって急速に悪化する場合や、 あまり進行しないケースもあり、個人差が大きい病気だといえるでしょう。

また、なぜこのような免疫異常が起こるのか、さまざまな研究が進められていますが、 その原因は、まだはっきりとわかっていません。 遺伝が深く関与していることが知られていますが、血縁者に関節リウマチの罹患者がいると、 そうでない人に比べて発症しやすい、という素因の一つにすぎません。 ただし、自己免疫疾患を起こしやすい体質が深く関与しているといわれ、 そこにはいくつかの環境的な誘因が重なることで、発症することが多いようです。 具体的には、ウイルスや細菌への感染、けが、過労やストレス、また喫煙などが、 発症の危険性を高める要因だと考えられています。
ロゴ(リウマチという疾患)

関節リウマチ以外にも、自己免疫疾患に分類され、関節や骨、 筋肉に痛みや腫れを起こす病気があります。 全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性硬化症(強皮症)、皮膚筋炎などです。 これらは特定疾患(難病)に指定されている病気で、総称して膠原病といいます。 また膠原病でなくても、痛風や変形性関節症なども『リウマチ性疾患』と呼ばれています。 膠原病は『リウマチ性疾患』の一つということです。

<リウマチ>とは、もともとギリシャ語の「流れ」を意味する言葉「リューマ」に由来した言葉です。 リウマチ性疾患は、「悪い液体が脳から全身に流れて、関節などにたまって痛みや腫れを起こしている」 と考えられていたためです。 ちなみに、膠原病と分類される病気には、前出のような特定疾患が多くありますが、 関節リウマチは特定疾患ではありません。 ただし悪性関節リウマチに進行した場合は、特定疾患として扱われます。


ロゴ(悪性関節リウマチとは)

関節リウマチは、関節の病気と思われがちですが、実は全身性の病気です。 炎症は、全身の関節にとどまらず、血管にまで起こることがあります(血管炎)。 また、心臓や肺などの臓器にも炎症が起こり、心筋炎、心膜炎、 肺線維症など重篤な疾患を併発することがあります。 この場合は、悪性関節リウマチと分類され、とくに難治性のため、特定疾患の一つに指定されています。 ただし、関節リウマチから悪性関節リウマチに進行するケースは、 患者さん全体の0.6~1%と、多くはありません。

リストマーク(三角定規) 初期のこんな症状を見逃さないことが大切・・・早期治療が関節を守る

関節リウマチは、かつてはゆるやかに進行すると考えられていましたが、 実は発症してから2年間が、最も軟骨や骨の破壊が進む時期だということがわかりました。

ところが、これら初期の段階では、関節の腫れはあっても、明らかな変形は見られず、 放置されてしまうケースが多いのです。 外見上の変形が現われるのは、病気がかなり進行してからで、この段階になると、 関節の破壊は大きく進んでおり、元の状態に戻すことはできません。

そこで、関節の破壊が起こる前の早期に関節リウマチを発見し、 治療を始めることが重要になってくるのです。

関節リウマチの初期には、主に次の3つのような症状が現れやすいので、見逃さないようにしてください。

●朝起きた時に関節がこわばる
「手が開きにくい、体を動かしにくい」などの症状が、15分から1時間以上続きます。 天気が悪い日にひどくなるケースもあります。
●微熱やだるさが続く
ほかに風邪の症状(のどの痛み、咳、鼻水など)がみられないのに、 37℃くらいの微熱が続き、だるさを伴います。
●関節に腫れや痛みがある
イラスト(腫れや痛みが起こりやすい関節) 右の図のように、全身のさまざまな関節に、腫れや痛みが起こります。


なかでも、手足の指や手首、足首など、小さな関節から始まることが多くなっています。 これらは、右半身の関節に症状がでると、左半身の同じ箇所の関節にも認められるという特徴 (左右対称性)をもっています。 関節の腫れは、熱っぽさを伴い、触ると水枕のような軟らかい感触があります。


また進行するにつれて、貧血が起こる場合や、動くと息切れがしたり、 呼吸が苦しくなる間質性肺炎を合併することがあります。


そのほか、目や口の中が乾くシェーグレン症候群といった症状や、後頭部・肘・膝などに、 瘤(こぶ)のようなしこりができる、リウマトイド結節がみられる場合もあります。


いすれにしても、関節リウマチの初期症状ははっきりと認めにくいため、 そのサインを見逃してしまいがちです。


早期発見・早期治療のためには、少しでも思いあたる症状があったら、 まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。 その上で必要があれば、リウマチ科など、専門医のいる医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。

リストマーク(三角定規) 現在では早期の発見・治療で治せる病気に・・・病気とつき合っていく気持ちが大事

ここ10年の間に、関節リウマチに関する研究が進み、検査法も治療法も大きく進歩しています。 早期に診断することが可能になり、かつては痛みを和らげるしかなかった治療法も、 今では”緩解(かんかい-関節の痛みや腫れ、炎症がない状態)”を目指せるまでになりました。 その可能性を高めるためには、決して放置せず、初期段階で治療を始めることが重要なのです。

●検査法
問診や診察によって、関節リウマチに特有の症状があるかを調べ、 さらに血液検査や画像検査を行なって診断します。

これまでの血液検査では、免疫の異常によって発生する、 リウマトイド因子という物質を中心に調べていましたが、 「早期に検出されるケースが約50%と低い」という問題点がありました。

そこで併用されるようになったのが、抗CCP抗体を調べる新しい検査法です。 抗CCP抗体は、関節リウマチを発症する以前から検出でき、 発症が近づくほど数値が上がることがわかって、早期の診断に多いに役立っています。
●治療法
関節リウマチの治療の基本は、薬物療法です。 ひと昔前までは、主にステロイド薬や非ステロイド性消炎鎮痛薬が使われ、 関節の痛みや腫れを取り除くことを、治療の目的としていました。

しかしその後、根本の原因である免疫の異常を抑えたり、 関節の破壊を遅らせる薬が登場して、薬物療法は飛躍的に進歩したのです。 それが抗リウマチ薬で、初期の段階から服用を始めれば、より効果が高まることもわかっています。

さらに近年では、滑膜を攻撃し関節破壊の元凶である「サイトカイン」という物質に対して、 その活動を抑えるサイトカイン阻害薬が認可され、他の抗リウマチ薬と併用することで、 緩解にまで回復する患者さんが増えているのです。

ただし、これらの抗リウマチ薬は、効果が高い反面、副作用も起こりやすいため、 医師の指示に従って服用し、定期的な検査をする必要があります。
●運動療法(理学療法、リハビリテーション)
関節の動かせる範囲を狭くしないため、また筋力低下を防ぐために、運動療法は欠かせません。 理学療法士や医師が、体操のやり方を指導します。 自宅で簡単にできるものなので、毎日続けて、関節を動かしましょう。

また、温熱療法、水治療法など、血行を促進し痛みを緩和する方法を物理療法といいます。

絵画やパソコンをやりながら機能回復を図る作業療法もあります。変形してしまった関節を補助したり、 変形の予防のための装具をつけることも、効果的な場合があります(装具療法)。
●手術療法
炎症が強いがこれ以上薬を増やせない、 または関節が動かなくて日常生活にも不自由しているケースでは、手術療法が検討されます。 症状によって、滑膜の炎症が強い場合は滑膜切除術、 関節の骨が破壊されてしまっている場合には人工関節置換術など、いくつかの手術方法があります。

ただし、悪化した関節リウマチのすべてに手術が適応するわけではなく、 手術を行なえば永久に元の関節のように動かせる、となるわけではありません。 術後の経過にも個人差があり、まれに感染症を起こすこともあります。

薬物療法と同様に飛躍的に進歩している治療法ですが、術後のケア、 伴うリスクなどを、医師と充分話し合っておくことが必要です。
●基礎療法
関節リウマチの治療の基本は、病気と向き合うライフスタイルと気力です。 関節リウマチの正しい知識をもち、自分の関節リウマチの性質を知ることも治療の一つです。

一度発症すると、長いつき合いになる病気ですから、『関節リウマチと闘う』 ようなつもりで気負うと、心身ともに疲れてしまいます。 関節リウマチは体力を消耗する病気なので、疲れは禁物です。 精神的に余裕をもって、「寛解(かんかい-症状がつらくない程度まで治まること)」を目指していきましょう!



<基礎療法が肝心です ~生活上の工夫~ >

イラスト(リウマチの進行(正常時) <安静と運動>

関節が痛かったり腫れている時は、無理に動かさず安静が必要です。

しかし、痛いからといってずっと動かさずにいると、関節がさらに硬くなってしまいます。 痛みのない時は、関節の固まりを防ぐために、医師や理学療法士の指導を受けて、 無理のない範囲で身体を動かすようにしましょう。

家庭でできる体操を習慣にして、日常を活動的に過ごしましょう。
イラスト(リウマチの進行(正常時) <安静にする時間をつくりましょう>

関節の炎症があると疲れやすく、無理をすると悪化につながります。 1日のなかで、1時間程度、休息をとるようにしましょう。
イラスト(リウマチの進行(正常時) <保温>

関節が冷えると痛みが強くなり、さらに動かしにくくなります。 寒い時期はもちろん、夏も冷房で冷えないように、 上着やひざ掛けを常備するなど、関節を守る工夫をしましょう。 入浴では、ゆっくり浸かって身体を温めましょう。(洗髪後はドライヤーで早めに乾かしましょう。)
イラスト(リウマチの進行(正常時) <周囲の理解を得ましょう>

「疲れやすい」「だるい」というのも関節リウマチの症状だということを、 家族や職場の人に理解してもらうと、 「怠けている」などと誤解をされずにすみます。

リストマーク(三角定規) 関節リウマチのタイプ別漢方療法

漢方医学では、関節リウマチの発症には、風、寒、湿、熱邪の侵入(主に自然界の環境因子) 及び正気の虚弱(体内の虚弱因子)が関わっていると考えています。 すなわち、関節リウマチの病因(病気の原因)には、内因と外因があります。

内因(内部因子)とは、肝脾腎(漢方医学でいう五臓六腑の一部)の機能失調及び正気の虚弱 (免疫能力の異常や抵抗力の低下など)で、外因(外部因子)とは、風、寒、湿、熱邪などの侵入であり、 気候の変化やウイルスの感染を指します。

正気の虚弱は、関節リウマチの発症に関する基本的な原因で、風、寒、湿、熱邪などは、 その正気の虚弱のすきに乗じて侵入し、気血の運行障害を引き起こし、関節の疼痛や腫脹をもたらします。 正気の虚損が進行して、臓腑のバランスがより崩れると、肢体の変形や機能障害をもたらして、治療が難しくなります。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。 詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(独活寄生丸) 画像(霊田七)

画像(知柏地黄丸) 画像(鹿茸大補湯)

  関節リウマチの痛みと腫れの症状ほか 代表的な漢方薬
Aタイプ 四肢の関節の発赤、腫脹、熱感を伴う痛み、関節を冷湿布で冷やすと痛みが軽快する、 しばしば発熱、発汗、口渇などの症状を伴う、
舌質紅、舌苔黄あるいは黄膩、脈滑数…
白虎加桂枝湯加減
越婢加朮湯合竜胆瀉肝湯
Bタイプ 四肢・関節の疼痛、腫脹、関節の冷感、気候が寒くなると痛みが増強し、 温めると和らぐ、寒冷によって関節痛が誘発されることが多い、 しばしば寒がり、身体が重たい、四肢の冷えなどを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈弦…
薏苡仁湯加減
五積散合桂枝加苓朮附湯
薏苡仁湯合防已黄耆湯
薏苡仁湯合五苓散
Cタイプ 寒の証候と熱の証候が同時にみられ、四肢の関節の発赤、 腫脹、疼痛、熱感、手足の冷え、寒がり、微熱など、
舌質淡紅、舌苔薄白あるいは薄黄、脈弦数あるいは緩…
桂枝加芍薬知母湯加減
Dタイプ 四肢・関節の変形、刺すような痛み、疼痛部位が固定し、圧痛がひどい、 しばしば普通の作業や身のまわりのことができない、全身の疲労倦怠感などを伴う、
舌質淡暗あるいは紫暗、舌苔薄白、脈沈細渋…
補陽還伍湯加減
疎経活血湯加霊田七
Eタイプ 四肢・関節の変形や無力、関節痛、筋肉の萎縮、関節活動の不自由、 しばしば腰や下肢の脱力感、めまいなどを伴う、
舌質紅、舌苔少、脈沈細弱…
独活寄生湯、補陰湯加減
杞菊地黄丸合四物湯
知柏地黄丸
Fタイプ 関節の変形や四肢の無力感、寒冷や疲労によって関節が痛くなる、四肢の筋肉の萎縮、 痩せる、しばしば顔色が悪い、食欲不振、全身の疲労感などを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈細無力…
黄耆桂枝五物湯合四物湯加減
大防風湯
十全大補湯合防已黄耆湯
人参養栄湯合防已黄耆湯
Gタイプ 関節の沈重感、腫脹、痛み、これらが長期に繰り返され、関節の変形、 四肢の無力感、手足の冷え、時に肢体の浮腫、関節内の水の貯留、 食欲不振、疲労倦怠感、腰や下肢の脱力感などを伴う、
舌質淡、歯痕有り、舌苔白膩、脈沈細弱…
牛車腎気丸加減
鹿茸大補湯
真武湯合防已黄耆湯



  8.頭痛・片頭痛

イラスト(頭痛に悩む女性1)
日常生活でよく起こりがちな頭痛。ありふれた症状とはいっても、 「ズキンズキン」「ガンガン」「ズーン」など、さまざまな痛みが繰り返し起こり、そのつらさは深刻です。 このような慢性的な頭痛や、頭が重いという症状は、すべての年齢層を通じて、3人に1人は自覚しているそうです。

慢性の頭痛には3つのタイプがあり、それぞれ原因や対処法が異なるので、 体質だからとあきらめず、まずは自分がどのタイプかを知っておくことが大切です。


画像(半夏白朮天麻湯) 画像(釣藤散) 画像(呉茱萸湯) 画像(加味逍遥散) 画像(補中益気湯) 画像(川芎茶調散)

リストマーク(鉛筆) 頭痛の種類

イラスト(頭痛に悩む女性2) ズキンズキン、ガンガン…、痛みの表現にもいろいろありますが、 他人にはわかってもらえない頭の痛みに、人知れず悩んでいる人も多いでしょう。 つらいケースでは、仕事、家事、すべてを投げ出したくなるほどの痛みが続くこともあり、 日常生活に大きな支障をきたします。

頭痛は、脳の痛みではなく、頭の表面、つまり皮膚や筋肉、目、鼻、耳、歯などの血管や筋肉が刺激を受けて、 それが神経に伝わり、痛みとなって現われてくるものです。

それだけ、頭痛の症状や原因は多岐にわたり、また対処法も異なってきます。 頭痛対策は、自分の症状をきちんと見極め、適切な治療を用いて、痛みを軽減させることが重要です。

ではまず、頭痛の大きな分類を挙げてみます。



1-器質的な原因のある頭痛

 
右向き矢印(青紫)
原因となる病気があり、その症状の一つとして、頭痛が起こるタイプです。 例えば、脳腫瘍、くも膜下出血など、命に関わる病気が原因の場合もありますので、注意が必要です。

そのほか、脳の病気以外でも、風邪や慢性副鼻腔炎、緑内障、頚椎症などが原因となって、起きる場合もあります。




2-機能性頭痛=慢性の頭痛

 
右向き矢印(青紫)
イラスト(慢性頭痛の3タイプ) こちらは、原因となるほかの病気がなく、頭痛だけが、繰り返し引き起こされるものです。


筋肉性の緊張型頭痛や血管性の片頭痛、そして群発頭痛が、このタイプにあてはまります。



一般に、器質的な原因で起こる頭痛よりも、反復して起こる慢性頭痛の方が、圧倒的に多くなっています。 それでは、慢性頭痛のそれぞれのタイプについて、詳しくみていきましょう。

リストマーク(鉛筆) 緊張型頭痛

後頭部やこめかみ、額のあたりを中心とした重い感じや、締めつけられる感じ、 押さえつけられるようなズーンとした感じ、さらには頭の周りを鉢巻で締めつけられるような痛みが、症状の中心です。

徐々に頭痛が始まり、通常は仕事を始めると次第に強くなり、午後から夕方にかけて最もひどくなることが多いです。 発作的ではなく、ジワジワと起こり、ダラダラと続くのが特徴で、肩や首筋のこり、目の疲れ、だるさなどを伴う。



◆原因
右向き矢印(青紫)
また、長時間のパソコン作業による目の酷使などで眼精疲労が起こると、 それが頭部の筋肉に伝わり、額の辺りに痛みを起こします。 この緊張が、さらにほかの筋肉にまでおよぶと、頭全体から首筋にかけて、緊張型頭痛となるのです。




◆治療および
   対処法
右向き矢印(青紫)
治療は消炎鎮痛剤が効くこともありますが、筋肉をリラックスさせる筋弛緩剤のほうが有効なこともあります。

イラスト(頭痛に効くツボ
日常生活では、長時間、同じ姿勢をとらないようにし、途中で休憩をはさんで、ストレッチなど、 少しでも身体を動かすようにしてください。 心身ともに余分な緊張を減らし、入浴やマッサージ、蒸しタオルなどで、 筋肉のこった部分を温めるとよいでしょう。(冷やすのは逆効果!)少量のアルコールも血行をよくしてくれます。



<緊張型頭痛を和らげるストレッチ>

イラスト(緊張型頭痛を和らげるストレッチ1) ●首をぐるっぐるっと回す(左右両方)
イラスト(緊張型頭痛を和らげるストレッチ2) ●肩の力を抜いて、上げたり下げたりする
イラスト(緊張型頭痛を和らげるストレッチ3) ●肩を下げて力を抜き、首を反対側に倒して伸ばす
  (左右両側で)

リストマーク(鉛筆) 片頭痛

片頭痛は、若い女性に多くみられ、遺伝も影響しているといわれます。 人によっては、頭痛発作の前に、目の前がチカチカする(閃輝暗点)、 目がみえなくなる、生あくびが出る、などの前兆が現われる場合があるようです。

頭の片側のこめかみから目にかけて、時には両側や後頭部までもが、 ズキンズキンと脈打つように痛み、10分~2時間でピークに達します。 同時に、吐き気を伴うこともあります。 こうした発作は1度だけのこともありますが、数ヶ月、数日おきに起こることもあり、 生活に支障をきたすほどつらいケースも多くなっています。



◆原因
右向き矢印(青紫)
脳の血管の一部にけいれんが起こって、血液の流れが悪くなり、 その反動で血管が広がる時に、痛みが発生するとされています。 何か誘因となるものがあって、頭痛発作が促されることが多いようです。

誘因としては、睡眠不足、ストレス、月経、騒音、意外なところでは、 赤ワインやチョコレート、チーズ、などが挙げられます。




◆治療および
   対処法
右向き矢印(青紫)
片頭痛の病医院での治療は、薬物療法が基本となり、主に用いられるのは、次の3つです。

●消炎鎮痛剤

血管の炎症を鎮め、痛みを抑える薬で、痛み始めたら、すぐに服用するのが効果的です。
●エルゴタミン製剤

拡張した血管を収縮させる薬です。これも、痛み始めに服用します。
●トリプタン製剤

血管を収縮させる働きに加えて、過敏になった神経を鎮める効果があります。錠剤、点鼻薬などがあります。


イラスト(片頭痛対策には…) 片頭痛が起きた時は、痛む側のこめかみを押さえて血流を阻害すると、痛みが和らぎます。 冷却シートなどを使って、こめかみ周辺を冷やすのもよいでしょう。 暗い部屋で、静かに横になっていると、頭痛が悪化しにくいともいわれます。 コーヒーや緑茶などカフェインを含むものを飲むと楽になるといわれています。 (カフェインには血管収縮作用があるため)


また、一般に片頭痛の患者さんは、緊張しやすい、神経質、努力家などの共通した性格がみられます。 精神的な要素もあって出現するので、ストレスをためない生活を心がけるとよいでしょう。


リストマーク(鉛筆) 群発頭痛

中年の男性に多い群発頭痛は、痛みがいったん起こると、 1日のうち何度も繰り返し、それが2~3ヶ月、集中的に続きます。 治まった後、それきりしばらくは起こらず、ある日また症状が現れるという特徴があります。 詳しいメカニズムは、まだわかっていませんが、目の後ろにある太い血管(内頚動脈)が拡張して、 炎症を引き起こすためだといわれています。

最初は額や目のまわりに不快感があり、続いて目の奥がえぐられるような、激しい痛みが現われます。 1回の発作の持続時間は、30~90分のことが多いようですが、このような発作が約1ヶ月にわたって持続します。 また頭痛だけでなく、結膜の充血や涙が出るといった目の症状、よだれが出るなど、さまざまな症状を伴います。 飲酒の後に、頭痛が起こりやすいともいわれています。発作の期間中は禁酒を。



◆治療および
   対処法
右向き矢印(青紫)
イラスト(群発頭痛対策には…) 群発頭痛は、市販の鎮痛剤では効きめがありません。

効果的なのは、『純酸素吸入法』です。 医療用の100%酸素を、10~15分間吸入すると、激しい痛みがひいてきます。 また、頭痛が起こりそうになったら、窓を開けて深呼吸をすると、予防効果があるといわれています。





こうした慢性頭痛の場合、皆さんは、市販の鎮痛薬で対処することが多いでしょう。 しかし次のような場合には、我慢しないで、医療機関を受診するようにしてください。

  • ●痛みが頻繁に起こる・長く続く
  • ●市販薬が効かない
  • ●たびたび鎮痛剤を飲んでいる(週2回以上、月10回以上)
  • ●日常生活への支障が大きい

頭痛を専門的に診るのは神経内科、脳神経外科、最近では頭痛外来もありますが、 かかりつけ医に相談してもよいでしょう。 それぞれ痛み方や持続時間などに特徴がありますので、医師に詳しく症状を伝えることが大切です。

リストマーク(鉛筆) 慢性の頭痛・片頭痛のタイプ別漢方療法

漢方医学では、慢性の頭痛・片頭痛を、内傷頭痛、頭風、真頭痛などに分類しています。

内傷頭痛は、五臓六腑の病気や異変によって引き起こされるものであり、慢性的な経過をたどり、 治療では頭痛を治療するだけでなく、臓腑の機能や陰陽のバランスを調整することが必要になります。

頭風は、発作性の頭痛で、頭痛が起こったり止んだりし、自然の風のように変わりやすい特徴をもちます。 いわゆる片頭痛で、精神的なストレスに関わることが多く、遺伝的な素因も影響しているとも考えられています。

真頭痛は、頭蓋内の器質的病変(脳腫瘍など)による頭痛を指します。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。 詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。


画像(冠脈通塞丸) 画像(冠心逐瘀丹)

  慢性の頭痛・片頭痛の痛みの症状ほか 代表的な漢方薬
Aタイプ 頭は重くて痛む、めまい、悪心、嘔吐、胸部や季肋部が脹って重苦しい、 食欲不振、痰や唾を盛んに吐くなどを伴う、
舌質淡、舌苔白膩、脈滑あるいは弦滑…
半夏白朮天麻湯
黄連温胆湯、釣藤散加減
Bタイプ 頭痛は長年続き治りにくい、痛む部位が固定している、圧痛があり刺すように痛む、 時に跳痛(ズキンズキンとする痛み)や鈍痛もみられる、顔色や唇が黒っぽいなど、
舌質暗紫あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈細渋…
通竅活血湯
血府逐瘀湯(=冠脈通塞丸)
冠心逐瘀丹、冠元顆粒
Cタイプ 片頭痛あるいは頭頂部の痛みが多い、悪心、嘔吐、首筋からこめかみにかけての凝り、 胸部の煩悶、めまい、手足の冷えなどを伴う、
舌質淡、舌苔白滑、脈沈遅…
呉茱萸湯加当帰川芎
Dタイプ 頭部の片側あるいは両側に頭痛がひどい、熱感、赤ら顔、目の充血、 耳鳴りあるいは難聴、口が苦い、口渇、便秘などを伴う、
舌質やや紅、舌苔黄、脈弦数…
竜胆瀉肝湯
当帰竜薈丸
Eタイプ 頭痛が頭部の両側にあり発作性を呈する、めまい、ふらつき、煩躁、 イライラ、怒りっぽい、赤ら顔、疲労倦怠感、脇肋痛などを伴う、
舌質紅、舌苔薄黄、脈弦あるいは弦細数…
天麻鈎藤飲、七物降下湯
丹梔逍遥散合釣藤散
杞菊地黄丸合釣藤散
Fタイプ 頭痛の性質は綿々痛(シクシク痛)が多く、頭に空虚感がある、 過労により痛みが誘発されたり増強されたりする、息切れ、疲労倦怠感、食欲不振、疲れやすいなどを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈細無力あるいは虚…
順気和中湯
補中益気湯
桂枝人参湯
Gタイプ 頭痛の性質は隠痛(シーンとした痛み)が多く、頭がふらつく、身体を立てると頭痛が増悪し、 横になれば軽減する、顔色が悪い、めまい、動悸、不眠傾向、健忘症など、
舌質淡、舌苔薄、脈沈細弱…
加味四物湯
四物湯合呉茱萸湯
Hタイプ 頭痛しかつ空虚の感があり、めまいやふらつき感、寒がり、手足の冷え、 耳鳴りあるいは難聴、腰や膝が軟弱無力、不眠傾向などを伴う、
舌質淡あるいは紅、舌苔薄白あるいは少、脈細無力…
大補元煎
杞菊地黄丸、八味地黄丸
真武湯
Iタイプ 感冒、情緒変動、疲労、温度変化、睡眠不足などさまざまな要因により繰り返し発生、 頭痛以外にこれといった症状はみられない、

※正気のすきに乗じて風邪が肝に侵入して深伏し、疏泄を失調させて肝陽が擾動しやすくなり、 風邪を引き動かすたびに肝陽と結びついて風陽となって上部を襲い、頭痛が発生し長期にわたって反復する
川芎茶調散





<痛みの疾患のページ> 資料提供:メディックプレス社「うちのくすり箱」

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